Craftman’s Stories

職人たちの物語

ただいまの場所を

何かあった日も
何もなかった日も

ひとりで過ごす時も
家族と楽しむ時も

いつでもここに帰ってくれば
急いだ心がゆっくりになって
誰もがいちばんいい素顔にもどっていく。

そんな
あたたかくて優しくてたのもしい、
“ただいま”の場所になれる
ソファを作りたい。

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想いを作る

ものを作ることは
想いを作ることだと思う。

もし気持ちを入れずに作ったら
中途半端がものに出る。
それは、ものから人に伝わってしまう。

自分が心から欲しいと思えるものだけが、
人からも求めれるものになれると
思うから。
ここまででいい、と妥協しない。
自分はこれまで、と満足しない。

新しいソファを誰よりも
待ち望んでいる自分が納得できるもの。
それがいつも、デザインの原点。

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ココロリレー

駅伝をみるのが好きだ。
一人ひとりが持てる力を出しきり、
みんな同じ目標に向かって
ココロのたすきをつないでいく。
あの青く熱く汗くさい感じ。

ソファづくりも似ている気がする。
たったひとりでも、一作業でも妥協したら
全工程の足を引っ張る。
でも、誰もがきっちり自分の仕事をすれば
ひとりでは生み出せないものができあがる。

想い、技、自信、責任 …
いろんなものをリレーしながら、
今日も一つひとつソファが生まれていく。

根っこでつながる

工場にはいろいろな個性が集まっている。

以前は、ビルを設計していたKさん。
海外でインテリアデザインの修行をしていたOさん。
自動車チームに所属する体育会系のAさん、などなど。

年齢も個性もバラバラだけど、
引き寄せられるようにここに来た。

みんなものづくりが好きで好きで
気づけば身の回りはマイグッズであふれていて。
いずれ家も作ってみたい、
なんて言ってる人もいたっけ。

いつか何かを自分で生み出したい。
そんな根っこの部分でつながっている。

子どものような顔をした大人たちが
今日もひとつ屋根の下。

向き合う

ありがたいことに毎日毎日、全国からご注文をいただく。
少しでも早くお届けできるように速やかな作業は必至。
工場は時々、戦場のようになる。

でも、急ぎそうになる時ほど、言い聞かせる。

自分たちにとって生産するソファは数あれど、
お客様にとっては、ただひとつのソファ。
このソファをどんな想いで選んでいただいたのか…
ソファと向き合うことは、
お客様と向き合うことだと思うと
気持ちが引き締まる。

忙しい時こそ、心をなくさないように。
手元ばかり見ていた顔を、上げてみる。
一歩下がって、全体の仕上がりを確かめる。
そして何度も何度も、自分をかえりみる。

今に見てろよ

思い起こせば
ほめられた記憶がほとんどない。

これでどうだ!と思って先輩に見せても
必ず何か指摘される。
ちょっとした部分も見逃されない。

想い、技、自信、責任 …
いろんなものをリレーしながら、
今日も一つひとつソファが生まれていく。

くやしい。
くやしい。
なさけない。
なさけない。

でも、いつだったか、友人にこう言われた。
「本気でくやしがれる仕事ってすごく幸せなことだよ」

淡々と無感情にこなす自分だったら、
成長も何もないのかもしれない。
…などとしおらしく思いながら、
今に見てろよ、と密かに思っている。

見えないところ勝負

ソファができあがる。
でも、職人の仕事のほとんどは
目にも触れない部分だ。

強度を高める下張りも、
クッションになるウレタン部分も、
カバーを掛ける前に張る布も。

でも、本物かどうかは、
見えるところより
見えないところに表れるから、
一生気づかれることなく終わるとしても
小さな部分にも想いを込めたい。

買った時よりも、
数年後しみじみ「NOYESのソファでよかった」
と感謝されるソファ。それが目指すもの。

上へ 上へ

はじめて自分の手がけたソファが仕上がって
お客様のもとに届けられた時のことを
今もよく覚えている。
何とも言えず嬉しくて、同時に焦りや緊張もあった。

次々と新しい商品や流行が生まれては消える今、
求められているのはきっと
うわべの技術やスピードではなく、
作り手の想いやココロザシが
本物かどうかだと思う。

「できることを100%じゃなく、120%やりきれ」
新人の頃、先輩に言われたことがある。
その言葉は職人である限り、
ずっと大切なことのような気がする。

目の前の仕事一つひとつに心を込めて。
この手でしか生み出せないものを信じて。
今日は昨日より上へ、明日は今日より上へ、
立ち止まることなく進み続けていきたい。