ソファの世界

職人道 ソファと私

熊谷 美優 編

2025.08.08 update

職人さんやショールームスタッフからお仕事のことやソファにまつわる様々なエピソードを聞かせてもらう「ソファと私」。今回お話を聞かせてくださったのは、縫製を担当されているソファ職人の熊谷 美優さんです。今のお仕事のことやこれまでのこと、さらにこれから挑戦したいことなど様々なお話を伺いました。
担当はNOYESの園城です。

長年の経験を活かしてリーダーへ

園城 熊谷さん、本日はよろしくお願いします。縫製を担当されているということですが、具体的にどのような作業を行なっているのですか?
熊谷 ソファーのカバー、カバーリングをメインに縫製しています。
園城 縫製担当は何年されているのですか?
熊谷 五年間です。入社してからずっと縫製をやっています。
園城 ずっと同じ工程を担当されているんですね!
仕事の中で、大変だなと感じることは何かありますか?
熊谷 今期の3月からプレイングマネージャーになったのですが縫製の仕事をしながら、他のメンバーのことをよくみて指示を出すのが結構大変ですね。
園城 縫製チームのリーダーになられたのですね!すごいです!
プレイングマネージャーになるっていうお話を聞いた際にはどう感じましたか?
熊谷 すごく光栄なことだなって思いました。
園城 そう思えるって素晴らしいことですね!
園城 プレイングマネージャーになったことで何か具体的に大変だったことはありますか?
熊谷 一番メンバー数が多い部署なので、まとめるのが中々大変です。
一人が休んだらどのように仕事を回すかなど、仕事の回し方も臨機応変に対応しないといけないのが難しいです。
園城 自分の仕事のことだけではなく、仕事全体のことを把握して対応を考えなければならない。
とても気を使いそうですね。
熊谷 そうですね。ただ、現場感覚でみさせていただけることは良いことですね。

繰り返しの実践が命

園城 縫製の仕事をする中で大変だなと思う商品はありますか?
熊谷 ソファで言うとパイピンを縫うものはやっぱり難しいです。
締めすぎても良くないし、ゆるゆるでも見た目が悪いというシビアなものなので 難しいソファだなって思います。
園城 中々シビアなんですね。
それは何回も繰り返し実践していってちょっとずつ感覚を掴んでいくんですか?
熊谷 そうですね。実践が大切です。
園城 NOYESのソファの中でパイピンといえば何が思い浮かびますか?
熊谷 Decibel EX Featherですかね。
あとはEterno Standard StelliaやEterno Standard Cieliaもそうですね。
熊谷 Eterno Standard Stelliaはフォルム全体にパイピンがあるイメージです。Eterno Standard Cieliaはクッションにもパイピンが入っています。

きっかけは「ものづくりが好きだから」

園城 職人になりたいと思ったきっかけはなんですか?
熊谷 小さい頃からやっぱりものづくりが好きでした。図画工作とか美術とかそういう作る系の授業が好きでしたね。その関係で、ものづくりができるこの会社に入りました。
園城 ちなみに学生の頃には何か作られてたんですか。
熊谷 そうですね、手縫いでキーホルダーを作ったりしてました。
園城 作業をしていく中でこだわっていることを教えてください。
熊谷 縫製するときに出てくるいらない糸を、表面だけではなく裏面までしっかりと切ることを意識しています。お客様が裏返したときに、不快に思われないように、裏面などの細かな箇所にもこだわって作業をしています。
園城 どのような時にやりがいを感じますか?
熊谷 難しいソファなど任されて達成できたときにやりがいを感じます。生地が革やレザーの場合は、一度穴を開けてしまうと針穴が消えないので任されたときは不安もありますが、だからこそ作り終わった時の達成感はひとしおです。
園城 難しいものなどにも積極的にチャレンジしていきたいという心持ちでお仕事をされているんですね!
熊谷 そうですね、特に新しいソファは、やっぱり縫ってみたいって気持ちは出ますね。
園城 今後の夢や目標はありますか?
熊谷 これまで縫製チームにずっと所属していますが、縫製前の裁断とか張りとか接着すべて覚えて、いつか一人で一台作れるようにはなってみたいなって思ってます。

お話をお伺いしていく中で、熊谷さんの仕事に対する熱い想いや、リーダーとしての責任感の強さを感じました。
そんな熊谷さんが一から作ったソファにいつか私も座ってみたいと思います!
お忙しいなか、インタビューにお応えいただきありがとうございました!

ソファ職人 熊谷が愛するソファ

心をゆるめて、穏やかな時間に誘う
Elme

Elme(エルメ)は、ハンガリー語で「心」を意味する名前。その名のとおり、くつろぎの時間を心地よく支えるソファです。背もたれと肘掛け外側のくぼみが特徴的な、どこか懐かしさを感じるレトロなデザイン。なめらかなカーブを描く高めのひじ掛けは、優しい丸みがあり、立ち座りもしやすい仕上がりに。日々の暮らしに寄り添い、心からくつろげる時間をお届けします。

熊谷さんのエルメお気に入りポイントは、エクボみたいなくぼみが背とひじ外に入っていてかわいい所だとお話してくださいました。

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NOYESのソファは
ソファ職人が高い技術で
心を込めて一つ一つ丁寧に
お作りしています

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