今月のソファマガジンはソファにはなくてはならない木枠をピックアップ致しました。 頑丈で丈夫な木枠を作り上げていく為には、一体どのような工夫がなされているのでしょうか。 実際にソファの木枠の内側を覗きながらご紹介させて頂いております。 |
Check Point 1: ソファの木枠は上画像のように木と木と組み合わせて形作られていきます。2~3年ぐらい前までは組み合わせる際に、木枠専用のタッカーを使用し木と木を止めておりましたが、最近の主流はより頑丈に組み合わす為にタッカーを施した後に木ネジを打ち込んでいます。(参照:右上画像) Check Point 2: 本体部分、肘部分、背部分をそれぞれしっかりと組んでいく為に木枠の内側に支え木を入れてがっちりと固める必要があります(参照:右中央画像)。最初からソファの形をした木枠を作ろうとしてしまうと木枠の内側にタッカーや木ネジが届かない部分がどうしても出てきてしまう為、分けて組み立てる工程になっています。 Check Point 3: ソファの背部分に対して平行に並べられている「まきこみ板」(参照:右下画像) は、頑丈な作りになることは勿論、背部分に貼り付けるウレタンのへっこみを防ぐ役割もしてくれます。今回取り上げたNewSugar Hi-Back Modernの木枠では通常のソファの木枠に比べて1本多い作りとなっております。 |
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「バンドソウ」木工工場に運ばれてくる大きな木板を切る為に使用するバンドソウは一番初めの作業で使用されます。程よい大きさに切っていく必要があるので、職人さんの勘がいかんなく発揮される作業になります。大きめの木板はチェーンソウを使うみたいですよ。 |
「リップソウ」バンドソウである程度の大きさにカットした木板を今度は「リップソウ」で木板の幅を決めていく作業に入ります。この作業で木枠の種類が決まるので、一番大切なポイントになってきます。 |
「二面カンナ」木板の幅が決まると木材の上下辺を決めていきます。二面カンナは上下辺をいっぺんに削る機械になります。上辺と下辺をわけて削る事が出来る一面カンナもありますが、基本は二面を使用していきます。木枠に使用される木材の厚さは20mmに一定しており、統一して削っていきます。 |
「両面カンナ」四種の中で一番重厚感ある大きなサイズの機械ですね。木材の寸法と長さを決めていく機械になり、分けられていきます。また、職人さんの手によって木板を削ってゆく機械や、木枠を組み合わせる際に必要な穴あけ機械がございます。 |