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やんわりと秋の香りを感じる今日この頃。読者皆様はどのようにお過ごしでしょうか。今回のソファマガはソファ職人が語るソファ開発秘話ということで、「Decibel Traditional」を取り上げます。ソファ職人にDecibel Traditionalについて独占インタビューを行って参りましたのでその全容を大公開!ソファ職人の目から見たDecibel Traditionalはどのように映ったのでしょうか。
製造サイドもDecibel Traditionalのご注文の多さにドキドキしています。モールドチップウレタンなど随所に初めての試みの材料を使っていますしね。パターンが多いので製造での決め事が多く、正直、販売サイドとして大変な部分も多いですが、とても魅力に詰まった完成したソファだなと思います。
これはDecibel Traditionalに限らず新しいソファを作る際にはまず「試作」をするんですね。これは担当の職人が最初から最後まで一人で行います。それから「試作」から「立ち上げ」に入ります。 試作担当者、現場の職人達が集まって行われ、ソファ工程になる「下張り」から「接着」「張り」「梱包」全ての工程まで流します。何故このような事が必要かというと、試作段階から量産までにはやはり違いが生まれてくるからです。試作は最初から最後まで一人でやっていきますので、量産になるといろんな人の手が加わる事で様々な意見が入ってきます。例えば、ここをもっとこうしたほうがやりやすいんじゃないか、こういう風に魅したらとか、「確認」を含めて得ていきます。 生地と生地をつなぐ縫製ラインを見せたらいいのか、 見せないほうがいいのかという本当に細かい所まで、その段階で直せる所はすべて直していき、修正する場所を集めて完成形までもっていきます。
ソファをお客様の元に届けた時点でお客様にここを直してくださいという事は絶対にあってはならないことなので、「立ち上げ」という作業は一番大事ですね。
どんな大きなソファでもどんな小さなソファでも必ずやります。立ち上げの日はすべての製造をストップします。
Decibel Traditionalだけに限らず、全ての商品に対し同じ気持ちで誠実につくることを心がけています。Decibel Traditionalに限って言うとするのならば、比較的スマートで、男性的なフォルムなのでそのイメージをくずさない張り加減にて仕上げる事を心がけるようにしています。
バネやクッション材等に新しい試みを取り入れたりと、座り心地も時代に乗って変わっていくんだなぁと感じたソファであり、フルカバーリングでサイズ対応ということで、お客様の様々なニーズに対応ができカバーを変えたりと末永く愛用できるソファだと感じました。現代の生活スタイルを考えた物づくりをしているなぁと勉強になりました。