Vol.4 バネの勉強会 | 国産ソファブランド NOYES

2016.7
バネの勉強会

お客様に伝える価値を向上させたい
そんな想いで臨みました

今回はソファを作る上で耐久性、座り心地に深く関わってくるバネを作られている工場の見学をさせていただきました。どのように作られていて質の高いバネを作ることができているのか、より部材の理解を深めてお客様に伝える価値を向上させていきたい、そんな想いで臨みました。

目に見えない箇所こそ
しっかりと作りあげる

バネは鉄よりも硬い鋼が原料です。ソファの木枠に取りつけるSバネ、ソファの座り心地を表現するためのコイルスプリング、バネを取り付ける際に必要となるワイヤーなどたくさん種類がございますが、工場ではSバネを中心に作られておりました。 Sバネといいましても長さや形、間口が異なるもの、キャンバー(バネの曲がり具合)の違いなどあり様々です。一般的にSバネは座面の厚味が少ない車用シートに使われていることが多く、近年ではウレタン材の質の向上にともないSバネの役割はウレタンの耐久をあげる効果と土台の安定を高めることを重要視されています。

原料からは主に機械で作られますが、目に見えない箇所こそしっかりとバネにあわせて正確な手作業をしている熟練のバネ職人の姿に縁の下の力持ちな想いを強く受けました。

良いバネを作るための創意工夫

ソファやベッドの生活を主とされるドイツ、スイス、アメリカなどいわば本場とされる海外製の機械を使用されていますが、工場独自で開発した機械と連結させて海外機械だけでは切りっぱなしになってしまう端の部分をバネ自体に巻き付ける処理を施すことができるようにしてさらに質の高い、きめ細やかなバネを製造できるようにしていらっしゃいました。

Sバネ部材のエトセトラ

製造工程にて注目しましたのが「テンパー」という熱処理を施す工程です。原材料となる鉄より固い鋼をプレス機械に入れて引っ張ったり伸ばしたりしてS字やコイル状に形成させていくのですが、形成しただけではまだ手でつぶせるぐらいな硬さなんですね。ここから季節問わずに290度前後の釜で熱処理を施すことで頑丈なバネに仕上げていくのですが、熱する時間が大切で長く熱しすぎても折れやすくなってしまうことで職人の経験と技術がものを言う工程です。バネの強度にしてNOYESソファをご愛用いただいているお客様よりバネが折れてしまったというお声は皆無です。ソファをお作りする上で目に見えないところですが、こうしてひとつひとつの部材に職人のこだわり、工夫、努力が宿っていることに誇りを感じてしっかりとお客様に価値を伝えていくことが我々の使命と感じます。

スタッフ:田代

ここに感動!

今回初めてSバネの製造過程を見学させていただきましたが、実際に目で見て感じる事でSバネに対する理解を深めることができました。 Sバネを使うメリットや品質について説得力のある説明ができるようになると感じられましたので、今回の貴重な体験を元に、より質の高い、深みのある接客が行えるようにしてまいりたいと思います。

スタッフ工場見学 vol.4

(株)三崎スプリング製作所 様

お忙しい中にもかかわらず、大変親切なご案内、ご説明をいただきました。あらゆるバネを作られていらっしゃる、歴史ある企業様です。