生地選びが、もっとたのしくなる。
生地の事なら後藤さん
2008年8月号
特集
撥水加工のあれこれ
- やっぱり撥水加工は備えあれば憂いなしって感じですね。だったらやはり永く効果が続くと良いのですが。
- すいません。効果の継続期間の延長に直接関係があることではないですが、メンテナンスをして効果を維持させることはできるようです。
- 少し輝きが見えてきましたよ。
- それほど凄い効果は期待できないですが、先ほどの熱を加えて加工するということをお伝えしたと思うのですが、そのことと通じることで、例えばアイロンなどで熱を加えることによって撥水効果が復活したり長持ちするということが言われています。
- それはいいですね~。私でもできそうです。
- でも、初めの効果が100としまして50まで落ちているとします。そこでアイロンなどで熱を加えると100に戻るのではなく80ぐらいに戻るといった具合でしょうか。
- ふーん、でも、それは仕方がないですよね。アイロンがけで少しでも持続できるんだったらいいですよね。でも、一つ気になるんですが、撥水加工は洗ったりすると落ちてしまうんでしょうか?
- いえ、全く落ちないということはないですが、摩擦によって落ちることの方が大きいです。
- そうなんですね。安心しました。
- そうですか。よかったです。(笑)ただ、撥水加工にも悪い一面はあります。それは生地に塗膜が張っているので静電気を起こしやすいということですね。温度を上げて加工をする撥水加工ならではの悪い面なのですが、おそらく温度を上げることによって生地自体が持っている水分をある程度吐きだしてしまって乾燥してしまっているので、他の生地に比べて静電気が起きやすいんですね。
- 今回は色々と後藤さんを困らせてしまいましたが(笑)でも、いつもそうですがとても勉強になるお話をお聞かせいただいて本当に嬉しく思っています。では、最後となりましたが、後藤さんから見て撥水加工がしてある生地の魅力を教えて下さい。
- こんな風に思います。ソファは日々の生活の中で楽しくそして優雅にご使用頂くアイテムだと思います。せっかくご購入頂いたソファをできるだけ永く使って頂く、あるいは上手に使いこなして頂く、綺麗さが長い間維持されたり楽しみに繋がるように、撥水加工の効果が喜びになってくれればいいなあと思っています。