ソファ職人道- ソファと私 中根 拓実 | 日本を代表する国産ソファブランド NOYES
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〜中根 拓実編〜

ようやく凌ぎやすい季節に感じるようになってきた9月初旬いつも工場に向かう道路の車中から澄んだ青空を眺めながら「ソファと私」の取材に工場へ向かいました。
今回は生地裁断を担当されている職人4年目となる中根さんをフューチャーした模様をお伝えいたします。最近は激しい系のライブにいっている音楽好きな中根さんは現場でも沸々と、黙々とお仕事に取り組んでおられましたよ。

正確、且つスピーディーに

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こちらはいろんな職人さんに聞いている質問です。ソファ職人になるきっかけなどありましたでしょうか?
中根
実は前のお仕事は接客業でしたので本来であればNOYESで働く流れが正しかったのかなと(笑)
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そうだったんですね。職人さんは様々な経歴を持っている方が多いですよね。
中根
どうするか考えた時にモノづくりに触れ合いたいと思い探していた時に偶然にですかね。その時にはまだNOYESを知りませんでした。
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タイミングは大事ですね。
以前、生地裁断の取材で担当の山木田さんにお聞きした時に特に気をつける事で生地のキズや汚れがないかをチェックすることとお聞きしておりました。
中根
そうですね。工程での手先の作業ではとくに気遣います。そのまま利用することはできませんしキズなど見つけた時には生地を切ったり手作業で修繕しなければいけないので神経を使うところです。
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風合いや表情が豊かになる多色織の生地は無地と比べて裁断を行うにあたり違いはあるのでしょうか。
中根
多色織だから無地だからと織りで変えることはないのですが、裏塗り加工や生地そのものの厚みで調整が必要になってくることもありますね。組成や仕上げ方によっては裁断機との相性があまり良くない生地もあり、裁断機の歯にからまったりバラバラになってしまうこともありますのでピンセットで絡んだ生地を取ったりすることもあるんですよ。
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それは大変ですね。裁断する生地の種類によっても調整されて工夫をされているんですね。
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ソファのシリーズによって苦労することはどんなことがありますか?
中根
例えばNewSugar Hi-Back Modernの背クッションひとつに使う生地は5パーツなんですよね。背表裏2パーツで折り曲げる形で縫製されるソファもある中で、背クッションひとつだけみてもパーツが多いことがわかります。3人掛け1台裁断するのに30分かかることは時間的には多いです。ですので、1日の裁断する中でNewSugar Hi-Back Modernがある 10台の日と、ない10台の日は全く異なっていきます。
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多い日には20台分以上裁断することもあるそうです。ソファによって一日の動きがまったく異なっていくこともソファ構造がいかに複雑で多種多様であることを物語っていると強く感じました。
中根
ウレタン接着の時にはどちらかというと、手作業で力の加減とか、感覚の部分が強い所がありましたが、裁断は機械の操作もあるので操っていく意識がありますよね。

「ソファ職人道の未来」

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最後にご自身のソファ職人というお仕事の中で本人の意気込みを語って頂きました。
中根
個人的には縫製を覚えたいし、頑張りたいと思ってます。まだまだミシンには触る機会がないですが教えてくれる先輩はたくさんいますので時間にもう少し余裕をもたせてやっていけたらいいですね。

当日、工場へお伺いした際に中根さんはDecibel Light 3人掛けに使用される生地の裁断をされている最中でした。ひとつずつ生地のパーツを裁断して確認するのでとても根気のいる作業です。(ムービー:音声あり)

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