生地選びが、もっとたのしくなる。
生地の事なら後藤さん
2009年新春号
特集
新生地さんいらっしゃ~い!(前編)
- 今年のミラノサローネの展示会に行かれた資材関係の方と様々な意見交換をしているときに、展示商品の中で興味を持った生地をヒントに作り込んだ商品です。
- このCZに使われている「ブークレー糸」を、今年の冬は特に多く見かけます。この糸素材を使った靴下を先日購入したのですが、本当に気持ちいいんですよね。『まるで雲の上を歩いているような!』というコピーがぴったりな履き心地なんですよ。余談になってしまいましたが。
- とても旬な素材だと思いますので、多くのお客様に興味を持っていただきたいですね! カラー展開はベーシックな茶系カラーリングにグリーンを加えました。
- もっと色んなカラーバリエーションがあるのですね?
- はい、見本段階ではあったのですが、お客様が選びやすい色を念頭に置き、選択しました。
- この特徴的なツプツプはXランクMOに似ていますね?これもMOのように撚りの段階から?
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そうですね、糸作りの特徴と生地を織り組織の工夫で独特な手触り感を出しています。
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うーん、いつまでも触っていたい感触ですね。
それでは次、SSランク、ARシリーズを。今回採用した生地の中では最多の8色となっていますね。
- はい、そうなんです。あと、ARはスペイン製になります。 もちろん引き続き国内で生産された生地も多く取り扱っていくのですが、ヨーロッパの商品も検討していこうという試みから、無地調のもので色数を用意していた方がお客様に説得力があるのでは、と考えました。
- 後藤さんのオススメポイントは?
- 糸素材の組成にポリプロピレンという糸が縦糸に使っています。汚れが付きにくいという特性を使っています。さらに緻密な織物ですから、ソファに張り上げた時に安定感、しっかり感がありますね。シワにもなりにくく、毛玉もできにくい優れた生地なのですよ。
- 糸の密度が込んでいるソファにパリッと張れそうな生地ですね。これは水洗いしかダメなのですよね。
- はい、気をつけて下さいね。
- このARに使用されている繊維「ポリプロピレン」はNOYESで扱う繊維としては初めてかと思いますが、どういった特徴があるのか教えて下さい。
- 糸の原料段階で染料が調合されている特殊な糸です。つまり、糸自身は水分を吸収しない特性から、染色が出来ない繊維です。よって汚れが繊維に浸透しにくい、という特徴があげられます。
- なるほど、ハイクオリティーな繊維なんですね。
- 染色する際に出る排水も少なくて済みますことから、環境にも良い繊維生地と言えるでしょうね。
- 先月特集したMOも排水が少ない生地ということでしたから、環境に配慮されている生地が更に増えて嬉しいですね! それでは次はSランクRMシリーズを。これはどのような生地ですか?ベーシックなタイプで人気の出そうな生地かと。
- ありがとうございます。 先程、光沢感のある生地についてお話ししたと思いますが、まさにRMがそれです。毛足がなめらか、適度な光沢感が上品に感じていただける商品かと思います。