生地選びが、もっとたのしくなる。
生地の事なら後藤さん
今月の特集
新生地ご紹介 2011
- では早速ですが、XランクREシリーズからお伺いします。パッと見た感じは、LAシリーズが多色使いバージョンのような感じですね。
- LAシリーズの生地の厚みも一緒ですし、兄弟のような関係性でしょうか。LAシリーズは単色使いですのでマットな質感ですが、REシリーズは霜降り調で濃淡がついている生地特徴が演出されLAシリーズよりもボリューム感を理解じてもらえるのではないかな、と思い採用に至ったわけです。
- ちなみに生地の製造元はLAシリーズと同じく旭化成さんでしょうか。
- はい、そうですよ。
- カラーによっては、LAシリーズと比較してハンドマークが目立ちにくいですね。REシリーズのカラーラインナップは全体的に淡色系ですよね。そこに何か考えがあったのでしょうか。
- おそらく、濃淡の霜降り調であることがハンドマークを目立たせにくくしている視覚効果があるのでしょう。REシリーズで濃色がRE-1441-BRのブラウンしかないのは、単純に霜降り調の特性を生かしきれないといった点にあります。淡色の方が、演出効果が、わかりやすいように思われますが、いかがでしょうか?
- 確かに仰るとおりです。名称は違えど、特にLAシリーズを好まれて検討されている方の選択肢がさらに広がりますね。
- 次はXランクSAシリーズですね。特筆すべきは生地全体の30%ほど使用されている繊維「ビスコース」です。こちらについて簡単に教えていただけますか。
- えー…、ビスコースとは通常日本での繊維表示でレーヨンの名称で知られています。分かりやすく説明しますと、ビスコースをフィルム状にすると皆様ご存じの「セロファン」となるのです。役目を終えたビスコースは自然界の微生物により分解され、環境負荷の少ない合成樹脂として注目を集めています。少しテロンっとしていて光沢感があり、すべすべとしたシルキーな触り心地が特長ですね。
- なるほど。レーヨンの仲間なんですね。…ということはお洗濯は厳禁ですね。
- はい。こちらはドライクリーニングでお願いします。
- ビスコースは他の生地でも使用されていますね。ええっと、BGシリーズ、MPシリーズ。どうりでどの生地にも品の良い光沢感があり、照明の色や、見る角度によって生地の色合いが全く違うものに見えることもあっておもしろいなあと感じました。話によるとベルギー最大手のインテリアファブリックメーカー「ESCOLYS社」の生地とか。
- デザイナーが「クールジャパン」を表現したら、SAシリーズが誕生したという話をききました。
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へえ!興味深いですが掘り下げていくと時間がかかってしまいそうなので割愛しますが、リッチな風合いをお求めの方にオススメですね!