目次
(1)ソファウレタンQ&A (1-1)ウレタンは何からどのように作られますか? (1-2)ウレタンの比重の意味がわかりません (1-3)へたりやすいウレタンはどのようなウレタンですか? (1-4)層の違いにより、座り心地の違いをつけているのでしょうか? (2)関連記事NOYESではウレタンの講習が行われます。今回は過去のウレタン講習であった質疑内容をQ&A形式でまとめました。ソファ選びの参考に少しでもなればと思います。
上記の画像はNOYESショールームにて発砲実験をした様子です。
原油から取れるポリオール・イソシアートの反応を主軸とし、発泡剤・整泡剤・反応調整剤・着色剤等の添加剤を加えてフォームを生産しています。
NOYESソファのウレタンができるまで比重(密度)によって重さは変わります。
水は、1立方センチメートルあたり、1gの密度です。同じ1立法センチメートルあたりのウレタンの密度を、水の1gの密度と比べた時の事を「比重」と呼んでいます。比重と密度は、ほぼ一緒の意味に捉えていただければ結構です。
ウレタンの密度と種類ウレタンは、密度や硬さなどによってさまざまな種類に分類されます。一般的なウレタンの種類として5種類があげられ、NOYESは更に実績のある5種類のウレタンを使用しています。
※水1kg / m3 = 1000g / cm3
一般的なウレタンの種類
汎用タイプ(密度13.8kg/m3~24kg/m3)
高密度タイプ(密度25kg/m3~45kg/m3)
ソフトタイプ(密度15kg/m3~20kg/m3)
ラバーライク(密度26kg/m3~76kg/m3)
低反発タイプ(密度48kg/m3~55kg/m3)
NOYESで独自に使用しているウレタン
モールドウレタン
プロファイルモールドウレタン
ボイマー加工ウレタン
ウレタンスティック
比重が低いウレタンは、一般的にヘタリ易いウレタンと考えられます。但し、比重が低くても反発力の高い材料もあるので、一概には言えないところです。
ヘタリにくいウレタン「モールドウレタン」へたりにくいウレタンとしてあげられるのは「モールドウレタン」です。これは特別な作り方をするウレタンで、鋳造で型を作りそこにウレタンの液を注入して一つずつ、ウレタンを発泡していきます。 ウレタンには膜がありモールドウレタンはその膜がそのままになっているので座ったときに空気が抜けにくく、ウレタンの気泡がつぶれにくくなっています。
モールドウレタンについて 比重以外のヘタリやすさの要因加重のかかっている総時間が同じとして、加重がかかり続けている事と短時間を繰り返す事では、繰り返しの短時間の負荷のほうが、ウレタン分子構造を壊しやすくヘタリの進行が早くなると考えられます。
ウレタンを複数組み合わせて、利用する際の相乗効果が座り心地に反映されます。
そうです。物性の違うウレタンを組み合わせることで違った感触を生み出しています。スラブウレタンについては【基礎編Part1】ご覧ください。
組み合わせによる極めた座り心地ソファに使用する際、ウレタン材は一般的に積層にして使用します。 その積層はそれぞれの役割をもって構成され、へたりを防ぐウレタン、座クッションなどの丸みを出す為に用いるウレタン、座った際のソフト感、ハード感をだすウレタンなど、 それぞれにそれぞれの役割をもって構成されています。
NOYESソファのウレタンを組み合わせた座り心地について