糸に色が灯る工程、それが「染色」となります。まず、どのような色にするのか?そこから染色は始まります。試験管に色の液体を入れ、様々な色を調合してまいります。 通常、色の選定は生地の開発段階で何色かピックアップして行ってまいります。出来上がった見本をビーカー見本と呼びます。 ビーカー見本が出来上がりましたら、いよいよ試作反の糸染色を行います。試作反の糸染色で納得のいく色が出来上がりましたら、いよいよ本番です。 大きな窯に糸を入れ通常1時間~1時間半掛けて色を灯していきます。 最大で340kgの糸を一度に染めることができます。よく、「ロットぶれ」(生地反によって色が変わってしまうこと。)
という言葉を聞かれると思いますが、この大きな窯に入れる染料の量や調合時間はコンピューター制御によって 行っているのですが、微妙な調整は手作業で行っております。といいますのは、染料の染まり具合は湿度や天気、または糸の量ななどにより、微妙に変化してしまうとのことで、その微妙な変化に中々機械が対応できないのが 現状となっております。従いまして、やはり最後は人の手と感覚に頼って染色を仕上げています。(ロットぶれに関しましては、生地の各カラー毎に限度見本を作り、できる限り起きないよう最善の努力を行っております。)
染料の調合を行っている様子です。
調合を行った試験を入れる機械です。
試作反を染色する作業上の風景です。
染める前の糸の状態です。
こちらの糸を大釜に入れます。
糸を大釜に入れている様子です。
この大釜に染料を入れて染めます。
染料工場の全体風景です。
とても暑く、蒸し蒸ししている作業環境です。