生地選びが、もっとたのしくなる。
生地の事なら後藤さん
2008年10月号
特集
魅惑のダブルカラー
こんにちは。
食欲の秋、スポーツの秋、ALASKAの秋…
ということで、いよいよ発売開始の新作ソファ「ALASKA」!
なんとこの「ALASKA」、ソファ本体と上物(背・座・ピロー)のカラーをダブルカラーでコーディネートすることができるソファなのです!
今月の「キジゴト」は、ALASKAのカスタマイズ仕様のひとつである"生地のダブルカラー"の魅力をお伝えしたいと思います。NOYESのラインナップとしては久々に登場したダブルカラー仕様について余すことなく、生地といえば「後藤さん」にお話をお伺いしました。
- NOYESで初めてダブルカラーを採用したソファは今から3年ほど前に発売された「Herb」ですよね。 「Herb」以降、ダブルカラー仕様を採用したソファをNOYESは発表していませんが、それはお客様からのニーズが少ない、というのが理由としてあげられるのでしょうか。
- それが実はお客様からの需要は多いんです。
ソファ生地を裁断する時、すべて同じ色の場合は裁断台に生地を置いて、型紙を用いて全て一回で裁断するんですね。 しかしダブルカラーの場合は型紙でまず本体部分を裁断し、次にクッション部分の生地を置いて裁断し、と2回の動作が必要になります。一つのソファを作るのに一回の工程で終えるのと二回の工程で終えるのでは、後者の方がコストが割高になってしまいます。
お客様がお買い求めやすい適正価格のことを考えますと、そのコストバランスを保つというところで、ダブルカラーを採用するソファがなかなか出せなかった理由となります。
- なるほど。
- 「ALASKA」はダブルカラー仕様にも対応できる、という前提で開発・製作されています。 今回は値段をがんばってギリギリまで下げ、オプションという形にはなってしまいますが、仕様が選択できる状態でのご提供が可能となりました。
- お客様に仕様を選んでいただけるというのもポイントですよね。 開発段階からダブルカラー仕様を想定して作る必要があるのですね。
- そうですね。製作サイド、そして販売サイドのコストバランスがとても重要です。
- ダブルカラーを開発する時の留意点ってなんですか?
- 生地の取り都合です。ソファ生地の型紙をいかに少ない面で断裁できるかどうかを開発者が頭を悩ませながら型紙を作っていくんですよ。まるで…