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生地の事なら後藤さん

2008年12月号

特集

冬・ウール・そしてMO。

「生地のことなら後藤に聞け」特集:冬・ウール・そしてMO。

 

MOを採用したいきさつは?

聞き手:スタッフ
ふむふむ。 それでは、NOYESでは何故MOを採用したのでしょうか?
語り手:後藤さん
MOに使用されているウール糸ですが、合成繊維と比べると割高で糸値も高いです。それを更に織物にしてソファ生地としての品質をクリアしたものを提供するとなるとどうしても価格が高くなってしまいますが、それ以上にMOの商品力が勝ったんですね。
語り手:スタッフ
なるほど~。やはりウールは素材としてもとても高級ですよね。 それでは、MOの商品力を見込んで採用に至ったということなんですね。
語り手:後藤さん
当時、MOのような生地はNOYESの生地ラインナップにはなく、私としましては、これまでにない新たな切り口でいろいろなお客様から受け入れられる生地を求めていたので、販売スタッフや製造スタッフにも確認をとった上で、ソファ生地としての条件を十分に満たしているMOをNOYESの生地ラインナップに加える運びとなりました。
 

MO!と言えばカラードウール。

聞き手:スタッフ
それでは、MOに使用している「カラードウール」についてお聞きします。 カラードウールとは羊毛に着色を施さずそのままの毛色を活かしたウールのことですが、カラードウールを使用することで「環境に優しい」ワケをお聞かせいただきたいです。
語り手:後藤さん
ひとつは、通常のウール製品はアイボリー、ブラウン、ブラック…等、染色されたウールが使用されています。染まっているものは一回漂白をしてから染色をするのですが、その製造工程においてたくさんの排水が出て、薬剤を使用しているんですね。そういった意味で、最低限のものだけを利用して製造するという製造工程における「環境への配慮」となります。 ふたつめは、資材、薬剤をできるだけ使わないということが「環境に優しい」ということになります。負荷が少ないウールを使うことで人によっては素肌に優しかったりする、ということを感じ取っていただける方もいらっしゃるかもしれませんね。
聞き手:スタッフ
ああー、なるほどそういう仕組みだったんですね。 羊毛を漂白することで劣化はしないんですか?
語り手:後藤さん
品質は維持できているのでご安心下さい。
聞き手:スタッフ
わかりました!それでは安心してお使いいただけるということですね。 MOで使用されているカラードウールは85%中の半分ということですが、半分は通常の染色した生地を使っていると言うことですよね。もう半分は、その毛色そのままのウール、つまり先程お話しして頂いたカラードウールが使われているんですよね。
語り手:後藤さん
その通りです。 仮に、カラードウールを100%使用した生地と、カラードウールのウエイトをコントロールした生地、2種類の生地があったとします。 違いは何かと言いますと天然のウールですから、羊一頭一頭が微妙に色が違っていることから、製造ロットによる色のブレがコントロールしにくいのですね。いくらか染色したウールを織物の構成比として加えることで継続安定した商品を取り扱うことができるんですよ。
聞き手:スタッフ
そのようにして品質を一定に保つことで、お客様により満足して頂ける商品となるのですね。 色のお話が出てきたことで、MOのカラーラインナップはこの5色で全てとなるのでしょうか?
 

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「生地のことなら後藤に聞け」特集レポート:冬・ウール・そしてMO。
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