生地選びが、もっとたのしくなる。
生地の事なら後藤さん
2009年5月号
今月の特集
-組成シリーズ- ポリエステル
- うーん、少々ディープですが色々と勉強になりますね。。次にお洗濯、お手入れについてお伺いしたいのですがポリエステル100%でもウォッシャブルOKのものとそうでないものがありますが、何故でしょう?
- ポリエステル自体はある程度乱雑に扱っても強度、色が劣化しにくかったりといった特徴があるのはこれまでの話からもお分かり頂けたかと思います。生地に含まれているポリエステルの中には、細いポリエステル繊維の撚糸したものが使われていることもあります。ウォッシャブルになっているものとなっていないものの違いがあるとしたら、繊維(モール糸など)の毛の方向が洗濯することによって乱雑に乱れたりして生地の表情、風合いが悪くなったと誤解を与えたくない生地に対しては、ウォッシャブル生地である、という表記はしておりません。 合わせて指定以上の高温でアイロンをかけてしまうと、生地の表情や風合いが変化する可能性があるため注意が必要になります。
- そうだったんですね~。少し疑問に感じていた部分だったので安心しました。 買った時のような風合いでお使い頂くためにも、生地に合ったお手入れはとても大切だということがわかりました。 ポリエステルという繊維はこれまでアナウンスしてきた通り、表示のお手入れ方法に従って頂ければ、例えざっくり洗っていただいても、丈夫な繊維である、ということですね。
- そうですね、縮みにくく、色落ちしにくく変色しにくい!というのがポリエステルの強みです。
- お手入れをする中でこれだけは注意!という項目はありますでしょうか。
- ポリエステルの原料は石油から派生しています。この事から、指定以上のアイロンの温度 そして過剰なタンブラー乾燥機の使用については、注意していただきたいと考えます。 それ以外は少々乱雑に扱っても耐性のある繊維の代表選手ですよね…ポリエステルは。
- それにしても今日は濃いお話をありがとうございます! これらの話を上手くまとめられるでしょうか(笑)努力します。 最後に後藤さんから最後に一言いただけますでしょうか。
- メンテナンスも容易で、風合いも変化せずに長くお使い頂けますので、これからも更に進化を続けて欲しい繊維ですね!
- ありがとうございました!